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2025-11-15 20:07:00

合氣道光氣会・丸山修道先生のこと――「ナルシシズムの克服」に寄せて

2020年に、丸山先生のことについて、あるSNSに書いた記事を転載します。

合気道は、体と心を、より自由に、より力を発揮できるようになるものであることを、少しでもお伝えできていれば幸いです。

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さっき、またふと丸山先生のことを想い出してしまった。

丸山先生は私の合気道の師匠で、私が大学院の頃に、お世話になっていた。

丸山先生は、戦後にアメリカで合気道を拡げた方で、いまでもアメリカには何百人ものお弟子さんたちがいる。

そこまでのご苦労は並大抵のものではなかったそうだが、ご本人はほとんど語られず、ぽつりぽつりと丸山先生の周辺から聞いた。

合気道を始めた当時は、私は心も体もふらふらで、せめて体をしっかり鍛えたいと思って始めたような気がする。

私が丸山先生から教わったのは、「正しい力の抜き方」だった。

丸山先生に投げられて宙を舞うときのあの感覚は、ほんとうに気持ちよくて、次元が変わるかのような瞬間だった。

丸山先生は、いつもにこやかでジョーク混じりの話し方だった。

当時、某大学の研究者としてナルシストになっていた私の肥大化した病的な部分には、いつも傷つけずに肩透かしするかのように丸め込んでくださった。

私を認めてくださいながらも、どこか肩肘張った部分をそれとなく気づかせてくださった。

その後、「丸山先生はやっぱり本物の合気道家だった」と改めて知ったのは、それから10年以上たち、ある心理療法と出会ってからだった。

臨床の師たちは、「カウンセリングは合気道だ」という。

「ナルシシズムの克服」こそが、今日のアメリカと日本のみならず心理臨床や精神世界の喫緊なテーマだという。

丸山先生は、私に「ナルシシズムの克服」について、その姿勢その生き方でもって、初めて教えてくださった方だ。

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